fc2ブログ

東北の保育者たちに学び、備える~巨大地震が来る前にできること

元・名古屋短期大学保育科教授まきさんと一緒に考える保育所・幼稚園の震災・防災・地震対策

荒川第一調節池と台風19号

Posted by MAKI on   0 

荒川第一調節池と台風19号
遊水地とは


大きな河川では昔から洪水対策として様々な対策を取ってきました。
河川敷を広くする、放水路を作るなどと共に遊水地(池)を作ることもあります。
遊水地は、河川の沿岸の低地部に氾濫した河の水が流入することにより、下流の洪水のピーク流量を減少させる目的の土地です。

荒川下流は全国有数の海抜ゼロメートル地帯
今回紹介する荒川は、北区で隅田川と放水路としての荒川に別れています。
荒川はその名前のとおり「荒ぶる川」となり、過去幾度となく洪水による氾濫を繰り返してきました。1947年、1982年、1999年に大規模な氾濫を起こしています。
墨田川は、浅草のそばを通り、中央区で東京湾に流れ込んでいます。東京駅からも1キロメートルほどの場所を流れています。
荒川流域の江東5区(足立区、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区)は全国有数の海抜ゼロメートル地帯であり、この地域には150万人に人が生活しています。
荒川放水路は河川敷を広く取っており、公園、野球場、バーベキュー場、ゴルフ場などを整備しています。水害の恐れがあるときは、首都を守るため、荒川放水路が受け止めることになっています。

荒川は寸前で食い止められた
もし、荒川、隅田川のいずれかが氾濫していれば数万人の犠牲者が出た可能性もありました。
11月11日午後8時50分、北区赤羽付近にある岩淵水門を閉鎖し、墨田川への流入を止め、荒川に流しました。
東京新聞は、「岩淵水門を閉鎖しなかったら隅田川が氾濫していた」という記事を伝えています。
岩淵水門の水位は、13日午前4時過ぎに、「避難判断水位(6.5㍍以上)」に達しています。氾濫危険水位(7.7㍍以上)一歩手前のレベルで、その後も増え、10時に7.16㍍に達しています。まさにギリギリの状態でした。

岩淵水門
国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所ホームページより

荒川第一調整池
荒川第一調整池
国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所ホームページより

岩淵水門の上流、荒川のさいたま市と戸田市の場所に荒川第一調節池があります。
通常は秋ヶ瀬公園、彩湖・道満(さいこ・どうまん)グリーンパークなどとして市民の憩いの場になっていますが、台風19号のときは本来の治水効果を発揮しました。
10月12日午後11時35分頃、荒川から越流堤を越えて荒川第一調節池への洪水の流入が始まりました。
河川敷のグラウンドなどは水没したものの、市街地との間を隔てる堤防からの越水はなく、荒川第一調節池は過去最大となる約3,500万立方メートルの貯留を行いました。

スポンサーサイト



MAKI

岐阜県在住、広島市出身。趣味は音楽鑑賞、トロンボーン、旅行、愛犬と遊ぶこと。名古屋短期大学保育科を退職し、現在は国際ボランティアコーディネーター、スタディツアーの企画などを行っています。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。