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東北の保育者たちに学び、備える~巨大地震が来る前にできること

元・名古屋短期大学保育科教授まきさんと一緒に考える保育所・幼稚園の震災・防災・地震対策

避難訓練編1

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震災時に保育施設はどのように対応すればよいのか 避難訓練編

十四山1

写真は愛知県弥富市の十四山保育所の避難訓練の様子
避難の途中で大きな余震が来たとの想定で全員その場にしゃがみ込む


月1回の避難訓練
保育所は、月1回以上の避難訓練が義務付けられています。
ただし、幼稚園はこの規程ではなく、消防法の適用施設となるため年2回以上でよいことになります.
東日本大震災を経験した福島県いわき市の20代の幼稚園教諭は、「子どもたちには大丈夫だよ、大丈夫だよと震えながら伝えましたが、年5回ほどの避難訓練ではどのように動いたらよいかわかりませんでした。」と証言していました。
幼稚園、認可外保育施設を含めて最低月1回の避難訓練の実施を義務付けるべきです。
間違っても書類だけ訓練を行ったことにするということはあってはいけません。

このような園はありませんか
避難訓練を見学していると、子どもたちがおしゃべりをしながら避難する姿を見ることがあります。
ある園の話です。園長が避難指示の放送を入れたところ、子どもたちに散らかったおもちゃを片付け始めたクラスがありました。
担任の方は、お散歩に行く前の感覚だったのでしょうね。
また、別の園では2階に0歳児1歳児のクラスと2歳児クラスがありました。
マニュアルでは2階のクラスは滑り台を使って避難することになっています。避難訓練で避難指示を出したところ、2歳児が滑り台前で並んで待機していたそうです。
園長さんがなぜ降りないのか聞いたところ、2歳児クラスの担当は、「マニュアルでは0・1歳児から先に降りることになっています」「マニュアルは間違ったことが書いてあるのですか」と園長に質問したそうです。
2つの園の話は、笑い話で済ませられる話ではありません。
子どもたちの命を守るためにすべての職員が最善を尽くすことが求められています。

真剣で実践的な取り組みを
訓練中に子どもが集中しないのは、職員が真剣に取り組んでいないことが原因の一つです。
職員が子どもたちの命を守り切るという覚悟で訓練に臨めば、子どもたちは懸命に避難してくれます。
第一波の津波到達が地震発生後10分以内のある市では、月2回の避難訓練を実施し、避難所まで走って避難する訓練も取り入れている所があります。
まずは、職員のみなさんが真剣に取り組むことから始めましょう。

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MAKI

岐阜県在住、広島市出身。趣味は音楽鑑賞、トロンボーン、旅行、愛犬と遊ぶこと。名古屋短期大学保育科を退職し、現在は国際ボランティアコーディネーター、スタディツアーの企画などを行っています。

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