ペットシーツ(犬用トイレシート)は非常用トイレの代用になる!メリットとデメリットも
どうも、ブログスタッフのゆっこです。
今回は災害時に使う非常用トイレが犬用のペットシーツ(トイレシート)で代用できると聞いたので、実験してみました。
まずは結果から。
・ペットシーツは非常用トイレとして十分代用できる
・しかも防災グッズのトイレより安く準備できる
(2,000~4,000円/100回分)
・ただし、ペットシーツが保管にかさばる
なお、以下の説明は自宅の洋式トイレ(便器)を利用した方法になりますので、在宅避難向きの解説になることをご了承ください。
(車中泊の場合は別途、組み立て式の便器などをご準備ください)
★必要な材料 ★非常用トイレの作り方 ★トイレは何回分準備したらいい? ★できれば携帯ウォシュレットも準備 ★ペットシーツはどれくらい水を吸う? ★ニオイは気になる? ★防災グッズのトイレとの違い、手作りのメリット・デメリット |
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必要なものは、
(1) 犬用ペットシーツ(レギュラーサイズ 約1,000~1,600円)
(2) 45リットルポリ袋 (ペットシーツと同数+数枚)
(3) 消臭袋かキッチンポリ袋 (ペットシーツと同数)
です。
ペットシーツはユニ・チャームのデオシートが消臭力・吸水力が高くておすすめですが何でもOK。猫飼いさんは猫砂でも♪
ポリ袋(ゴミ袋)は45リットルがベスト。
30リットルはビミョーに小さかったです。
消臭袋はわが家はBOSという会社の製品を使っています。
100均の消臭袋や普通のポリ袋でもいいと思います(↓写真はダイソーで購入)

消臭袋のサイズは、ふつうのキッチンポリ袋くらいの大きさ(25×35cm)以上がおすすめ。

BOSの消臭袋SSサイズ(17×27cm)は犬用にはちょうどいいのですが、人間用にはギリギリすぎました。
BOSの商品ならSサイズ(20×30cm)か、できればMサイズ(23×38cm)以上がおすすめ。


ペットシーツを使った非常用トイレの作り方はとっても簡単です。
(1) 便座の下に1枚目の45リットルポリ袋をかける(汚れ防止用)
(2) 便座の上に2枚目の45リットルポリ袋をかける(交換用)
(3) 便器の中にペットシーツを1枚しいて、用を足す
以上です。
※(1)のポリ袋は取らないでください(トイレの水がつくのを防ぐ用です) ※ペットシーツはトイレに流さないでください |
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トイレが終わったら、(2)の便座の上にかけたポリ袋ごと消臭袋に入れてポイしましょう。
毎回ポリ袋を捨てるなんてもったいないよー!
っていう方は、ペットシーツだけ交換しても構いません。
ただし、シーツ裏に飛び散った水滴で手が汚れることがあるのでご注意ください。
★トイレは何回分準備したらいい?

災害への備えは最低でも3日分(できれば一週間分)と言われています。
トイレに行く回数を一日6回とすると、
3日分なら 6回×3日=18回分 (一人あたり)
7日分なら 6回×7日=42回分 (一人あたり)
が最低限の数の目安になるのではないでしょうか。
トイレをガマンするのはつらいので、もう少し多めにあると安心です。
★できれば携帯ウォシュレットも準備

災害時は何日もお風呂に入れない可能性があるので、おしりふき(ウェットシート)か携帯ウォシュレットを準備されるといいと思います。

TOTOの電動携帯ウォシュレット(約7,000円)は、トイレのウォシュレットのような水流です。

こちらは手動式のもので、水圧は細めでチロチロと優しい感じ。
株式会社ライフの 携帯用おしり洗浄器 ハンディウォッシュ・スーパー(約1,000円)です。
★ペットシーツはどれくらい水を吸う?

ユニ・チャームのデオシート(レギュラーサイズ 44×32cm)では、多めの成人の尿量400mlは余裕で吸収しました。
頑張れば800~1,000mlくらいは吸えました。
(でも気分的に使いまわしはおすすめしません)

ちなみに同商品のワイドサイズ(60×44cm)は2リットルくらい吸水しますが、便器には大きすぎるかなと思います。
下痢など漏れが心配なときだけレギュラーサイズを2枚使えばよいと思います。
★ニオイは気になる?

BOSの消臭袋(うんちが臭わない袋)に入れて夏場の屋外で3日保管しましたが、特にきつい尿臭はありませんでした。
(大の方は分かりません^^;)
100均の消臭袋の方は真夏だったせいか、けっこうニオイがきついなと感じました。
★防災グッズのトイレとの違い、手作りのメリット・デメリット

ペットシーツ式トイレの難点は、保管がかさばることだと感じました。
↑の写真はユニ・チャームペットのデオシート116枚(1,380円)とBOSの非常用トイレ50回分(4,400円)の大きさ比較です。
防災グッズの非常用トイレの方が圧倒的に小さいですね。

BOSの商品は広辞苑くらいの大きさの箱に、必要なものがすべて収められています。
材料を色々買いに走らなくても、これ一つで済むのがありがたいですね。

ちなみに箱の中身は消臭袋50枚(約50×20cm)、吸水シート50枚、45リットルポリ袋52枚です。

BOSの非常用トイレの仕組みですが、吸水シートで尿を吸い取る方式です。
キッチンペーパーみたいな薄いペラペラの紙が付属しています。

このシートに水を吸わせてみると…
(隣にいるのは犬です。すみません^^;)

数秒経ってから、ゼラチン状にかたまりました。
(写真は400mlの水を吸わせた状態)

ペットシーツも切って中身を確認したところ、同じような素材っぽかったです。
どちらも災害時のトイレとしての機能はほぼ変わりません。

ペットシーツの場合は、普段から床にこぼれたジュースやおしっこを吸い取るのに使えます。
おむつ替えの時などに下に敷けば、水で洗浄する際の受け皿にもなります。
お値段を安く済ませてペットシーツか、コンパクトに防災グッズの非常用トイレか、みなさんのライフスタイルに合わせて準備してみてくださいね。