災害時にポータブル電源は本当に必要か問題について考える。選び方と注意点、廃棄処分の方法も
どうも、ブログスタッフのゆっこです。
最近は防災備蓄用品として大容量ポータブル電源が注目されています。
「災害時には必須」なんて言われることもあり、本当かな?と思いました。
今回は「ポータブル電源は本当に防災に必要か」問題について考えてみようと思います。
なお私が実際に購入してみて感じたことは、
あればめっちゃ便利だけど、
絶対ないとダメというほどでもない
(人や状況にもよる)
という感じでした。
※記事は宣伝目的の案件じゃありませんよ、全額自腹です。念のため。
★ポータブル電源って何? ★電気はどのくらい使えるの? ★ポータブル電源が必要な人、いらない人 ★保育所には必要?いくら位の電源を買ったらいい? ★避難所に持って行って使えるか問題 ★ポータブル電源の値段・買える場所・寿命・廃棄方法 |
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★ポータブル電源って何?

ポータブル電源とは、ざっくり言うと持ち運びのできる蓄電池(バッテリー)のことです。
あらかじめ本体に充電しておくと、コンセントのない場所でも電源を使えます。
私が購入したオウルテックという日本の会社のポータブル電源 403Wh(112,000mAh) は、
(OWL-LPBL112001-BK)
・家庭用コンセント 2口
・タイプA USBポート 3口
・タイプC USBポート 1口(PD対応100W)
・シガーソケット 1口
・DCプラグポート 2口
を使うことができます。

こんな感じですね。
コンセント式の普通の扇風機や電気毛布、パソコンも使えますよ。
ドライヤーの弱の温風(350W)も出せました。
(ドライヤーの機種によっては動かないかもしれません)
ドライヤーの強風、電動工具、電気ポットなどは性能不足で動きませんでした。

さらに多くのポータブル電源はソーラーパネル(別売り)を使って充電することが可能です。
停電が何日も続いた場合、乾電池だと中身を使い切ってしまったらもうおしまいですが、ポータブル電源は「晴れさえすれば」ほぼ無限に電気を供給し続けることができます。
(曇るとほとんど発電しませんが…)
防災グッズとしては、とても頼もしい限りです。
★電気はどのくらい使えるの?
ポータブル電源があれば電気が使い放題になるわけではありません。
↓は「これくらいの性能のポータブル電源なら、〇ワットの家電を〇時間くらい使えるよ」という一覧表です。
実際には電気を使うときにロスが生じるそうなので、表の数字の7~8割くらいが実際に使える時間と思った方がいいです。

表にある〇〇Wh(ワットアワー)という数字は、製品の性能を表しています。
・この数字が大きいほど性能がいい(=値段も高い)
・この数字と同じくらいのワット数の家電が使える
と、ざっくり考えてもらって大丈夫です。
たとえば700Whのポータブル電源を買ったら、
・700Wくらいまでの家電が動かせるよ
・消費電力が100Wの家電なら約7時間動かせるよ
・消費電力が700Wの家電なら約1時間しか動かせないよ
ということになります。
ご家庭のスマホや携帯ゲームの充電用途なら200~400Whの製品で十分ですし、電子レンジや炊飯器を使いたいのなら1500Wh~2000Whクラスの製品が必要です。
参考までに一般的な家電の消費電力を載せておくので、ご確認ください。

購入の際には、どういった電化製品をどのくらい使いたいかを考えて選ぶといいです。
理想は予算の許す限り一番高性能なポータブル電源を買うことですが、最安でも2万円前後、高い物は10数万~20万円の買い物になります。
数年~10年くらいで寿命がきて買い替えることを考えると無理のない予算で一度買ってみて使用感を確かめるというのが一番いいような気がします。
★ポータブル電源が必要な人、いらない人

さて、結局のところ、この記事を読んでいるみなさんにポータブル電源が必要なのか、必要ないのかという話なのですが、
電源がなくて生活(生命)に支障が出るか
どうかで考えるといいと思います。
・仕事上どうしてもパソコンを使う必要がある
・医療機器や福祉用具などのバッテリーが切れると困る
・ヒーターが切れたら飼っているお魚さんたちが死んでしまう
などの場合は優先度は高めです。
(ちなみに人工呼吸器など生命維持装置にはポータブル電源を使うことはできません。医療機関などでご相談ください)
お子さんがいるご家庭では災害時にゲームができることも大切。
いつもの遊びができることでストレス緩和につながります。
逆に、そこまで欲しくないかなーという人は不要です。
ただし最低限の安否確認の連絡はできるようにしておきましょう。
モバイルバッテリーや乾電池式充電器の準備をおすすめします。
自宅の建て替え、車の買い替え予定がある方は家庭用蓄電システムや電源コンセントが使える電気自動車などを検討してみてもよいと思います。
★保育所には必要?いくら位の電源を買ったらいい?
すでに購入している園では、7万円くらいの値段のものを用意しているところがあります。
南海トラフ地震のように大きな災害では、1か月くらい停電が続くことがあります。
最低でも1週間くらい停電することを想定しておいた方がいいと思います。
★避難所に持って行って使えるか問題

一方で少し考える必要があるのが避難所に行く予定の人。
ポータブル電源はよほど小型の物でない限り何キロも重量があります。
ソーラーパネルと一緒に持って歩くと、かなりの大きさになります。
(写真の機種は電源5kg、ソーラーパネル4.8kg)
機材を運ぶのに時間がかかって災害に巻き込まれては本末転倒です。
また、避難所に持っていけても満足に使えるかどうかは微妙です。
ポータブル電源は時々ファンの音が回ることがあるので、
(電気ヒーターの弱くらいの音量でうるさくはないですが)
「あら、それは何?スマホが充電できるの?」
「私にも使わせてもらえる?」
「私も、私も!」
という感じで避難所の共有財産化してしまう可能性もあります。
高価な物なので盗難の危険もあります。
心配なら持っていくのはやめたほうがいいかもしれませんね。
★ポータブル電源の値段・買える場所・廃棄方法

【価格】
ポータブル電源の価格の相場は100Whあたり1万円くらいが基本です。
200Whのポータブル電源なら約2万円、1000Whなら10万円前後という感じ。
火災の危険もあるので、無名のメーカーの激安商品は避けましょう。
有名なのはJackery、Anker、suaoki、SmartTap、LACITAなど。
予算に余裕があれば、ぜひ別売りのソーラーパネルも欲しいところ(2~4万円)
メーカーによってケーブルの規格が違うこともあるので、同じ会社の物を買うと安心です。
【買える場所】
最近は家電量販店にも売っているのを見かけますが、お値段はやや高め。
インターネット注文の方が安くておすすめです。
Amazonや楽天市場などの通販サイトの他、各メーカーの公式通販サイトでも定期的にセールを行っています。
私は楽天市場のオウルテック公式通販で買いました。
(ポータブル電源403Wh 約4万円+ソーラーパネル120W 約3万円
セール中でこれよりもう少し安かったですが)
【寿命】
数年~10年くらいで買い替えることになると思っておいたほうがいいです。
繰り返し使っていると、バッテリーが劣化していくようです。
【捨て方】
ポータブル電源の廃棄処分の方法は、ネットで調べた限りどこにも書いてなかったのでよく分かりません。
少なくとも自治体の不燃ごみには出せないようです。
私が購入したオウルテックという会社のポータブル電源の説明書には、「廃棄の際はサポートセンターにご連絡の上、送料はお客様負担で製品をお送りください」というようなことが書いてありました。
心配な方は購入前に事前に各メーカーにお問合せください。
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