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防潮林の効果について
海岸に植えられた松林は、海側からの強い風を和らげ、家屋を守るだけでなく、何よりも景観上も美しい。
同時に、過去の津波の記録でも、松林がある場所と無い所では、津波の被害に差があり、松林により被害が軽減しており、津波対策としての側面もあることから各地で防潮林として松林が植林されてきた。
南海トラフ地震で大津波が想定されるある太平洋岸の保育所の話。
海岸、松林、道路に続いて園舎がある。
園の職員は、津波が来るにしても松林が大きな被害から守ってくれると思っている。
東日本大震災では松林により被害が増大した地区も
津波の高さが10mを超えた東日本大震災では、松林を超える津波により、松の木が根こそぎなぎ倒され、流され、大津波と共に松の木が家々をなぎ倒していった地区もあった。
74人の子どもが亡くなった大川小学校は、北上川の河口から3.7kmの場所にあったが、海岸にあった8千本とも1万本とも言われた松林を超える津波により、全ての末が根元から流され、濁流と共に松の木が民家をなぎ倒していった。
大川小学校の少し上にある北上大橋には松の木がかかり、それがダムのようになり学校側に越水してきた。
大津波の場合は、「松林があるから大丈夫」といえない状況が生まれるのが南海トラフ地震であることを忘れてはいけない。
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南海トラフ地震の被害想定について
南海トラフ地震は、東海、東南海、南海地震が部分的に発生する可能性と(部分割れ)、3つが連動する可能性が指摘されている(全部割れ。同時から数日、2年間程度の期間で連動する可能性が高いと言われている)。
連動した場合の方が地震の規模は大きく、被害想定も最大で30の都府県で合わせておよそ32万3,000人が死亡し、238万ほどの建物が全壊したり焼失すると推計されている。
避難者は最大で950万人、経済的な損失は国家予算の2倍以上にあたる220兆3,000億円に上ると推定されている。
最大で115万8千人以上が犠牲に
内閣府の発表後、この推計は低すぎるとの研究者もいた。その後、大きな被害が想定される自治体では、独自に調査を行った。自治体レベルでは、詳細なデータを持っていることから被害想定も拡大した。
自治体の独自推計を合算すると、最大死亡者数545,000人、震災関連死614,000人、計1,158,000人になるという結果がでました。内閣府の推計の実に3倍になります。
大阪府を例にとれば、内閣府の推計した最大死亡者数9,800人に対して、大阪府の推計結果は133,891人、このうち津波による犠牲者が132,967人となりました。
津波到達までに110分ほどかかることから、大阪府は避難行動を速やかに行えば、津波による死者はゼロにできるとしている。