災害や地震で被災した保育者への支援も必要です
●保育者への支援
東日本大震災の被災地の保育者は、地震の発生時に自己犠牲をいとわず子どもたちを守りました。
自らも被災者であるにもかかわらず、子どもたちや保護者の支援や保育所・幼稚園の再開にかかわった人もたくさんいました。
公立の保育士は休めない
特に、公務員の場合は、保育所が閉鎖されている間は、避難所等で被災者の支援に当たることになります。
自ら被災しながら、被災者の苦情にさらされなければならないこともありました。
頑張りすぎる
また、保育者は保育中の子どもの命を守りましたが、迎えに来た家族に引き渡したばかりに津波に飲み込まれ園児が死亡したケースもあり、「なぜあの時、引き止めなかったのか」と、自責の念にとらわれることもあります。
子どもたちの前では、笑顔を見せなければならないため、保育者は弱音を言えず、無理をしすぎることもあります。
身近な死に直面したり、子どもたちの命を守らなければならない保育者の重い使命感などから、「もう保育の仕事を続けられない」と思った被災地の保育者は少なくないようですし、保育の現場を離れた保育者もいました。
また、保育が再開し、子どもたちの笑顔を見て、「やはり私らは、保育士なんだ」と元気を取り戻した保育者もいました。
保育士が語り合う
保育者同士が、カウンセリングの場だけでなく、お互いの辛さや弱音を出し合える場を確保することが必要です。
同時に、保育者の待遇面も含めた地位を向上し、社会的のもっと評価することも必要です。